学校は生徒が安心して過ごせる「居場所」でなければならない理由
学校とは何でしょうか?
とても単純な質問ですが、
この問いに対する答えは人それぞれ異なります。
ある人は勉強の場、と答えます。
またある人は社会に出る準備の場、と答えます。
また友達と遊ぶための場と答える人もいるでしょう。
これらは全て正解であり、
「学校」にたった一つの答えはありません。
しかし、確実に言えるのは
学校は生徒にとって安全・安心して過ごせる「居場所」
でなければなりません。
この理由を説明する前に、
あなたはマズローの欲求五段階説を
ご存知ですか?
欲求五段階説は
人間みんなが持っている5つの欲求を
より強い、優先度の高い欲求から階層的に表した
ピラミッド状のグラフでよく表されます。
図のように、
ピラミッドの下部から順番に
人間は満たされたいとされています。
逆に言えば、
より低次の欲求が満たされない限り、
それより高次の欲求を生むのは困難なのです。
「学校」とはという問いの答えが
「勉強」 「社会」 「友人」
であるならば、
これらは「承認欲求」や「自己実現欲求」と言った、
より高次な欲求と言えます。
つまり、最低限の身の安全や生理的な欲求が
満たされなければ、
本来自己実現の手段を学ぶはずである学校で
そのような欲求を満たすことは困難と言えるのです。
ですから、
「夢」とか「希望」を見せるのも大切ですが、
まず私たち教員が第一にするべきは
生徒にとって学校が安全で安心して過ごせる場として
提供することなのです。
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