職員室の裏側

教員歴12年になるひらしぃです。現役高校教員が色々な記録をしていきます

【就活終了】進路が決まった後の学校生活 【消化試合?】

11月ともなると、

3年生の工業高校生の大部分は

就職も決まり、

残りの学校生活を

とりあえず留年しない程度に勉強して、

羽を伸ばす期間となりがちです。

 

まあある程度勉強に気負わずにいられるのは

決してデメリットばかりでなく、

新しいことに挑戦するいい機会なので、

消化試合のようになってしまうのも

仕方ないのかな、と思います。

 

しかし、

就職活動が終わった今だからこそ、

油断してはいけない重大な理由があるのです。

 

 

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就職先が決まると、

一気に肩の荷が降りて、

勉強にやる気が出なくなってしまう生徒がいます。

(これは高校生だけでなく、大学生でも同じかと思いますが)

 

勉強以外に熱中できるものがあったり、

何か新しいことに挑戦したり、

有意義な時間を使っているのなら

それはそれでありだと思いますが、

忘れてはいけない重要なことがあります。

 

それは、

最終学歴の調査書(内申書)は

一生使う可能性がある、

と言うことです。

 

例えば、

終身雇用が形骸化してきている現在、

転職活動をしたり、

あるいは大学などに入り直したりする

大人が少なくありません。

 

その時、必ず必要になるのが、

最終学歴の調査書なのです。

 

私も転職組なので、

教員になるときはわざわざ県外の大学から

成績表を取り寄せました。

 

そう、

調査書は一生物なのです。

 

 

だから、

せっかく今まで素晴らしい成績をとっていたのに、

突然成績を落としてしまっては

自分の調査書の価値をわざわざ暴落させているようなもの。

 

いや、成績が多少落ちるくらいなら

まだカバーできるかもしれませんが、

欠席が一気に増える生徒などは、

あからさまに調査書を見ると、

そのだらけた生活が手に取るように

わかってしまうのです。

 

だから、

就活が終わった生徒学生の皆さんには、

なるべく成績を落とさず、

そして欠課時数を増やさないように

注意してほしいと私は思います。

 

 

あともう一つ、

就活が終わった生徒学生の皆さんに伝えておきたいのが、

 

1人でいいから、

「卒業後も連絡の取れる先生を作っておくこと」

です。

 

これはどう言うことかと言うと、

就職後、

転職や進学に切り替える場合、

稀に「推薦書」の提出を求められることがあります。

 

この「推薦書」、

たまに「恩師から推薦書を書いてもらうこと」

と言う縛りがある場合があるのです。

 

私も教え子に一度、友人に一度、

この推薦書を書いてあげたことがあります。

 

逆にこの推薦書を頼む相手がおらず、

涙を飲んだ友人も知っています。

 

だから、

卒業後もつながりを持てるくらい

信頼できる先生が1人でもいると、

いざという時に利用できます。

 

私も教え子に利用されたことがありますし、

卒業しても教え子の力になってあげたいもの。

 

進路が決まったからと言って羽目を外しすぎず、

将来の自分のために時間を使って欲しいな、と

先生は思っているのです。

 

 

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