職員室の裏側

教員歴12年になるひらしぃです。現役高校教員が色々な記録をしていきます

【何してる?】教師の夏休み【先生も休める?】

今日のお題は

多分多くの人がいまだに謎に思っていることを

取り上げたいと思います。

 

最近は流石に減ってきましたが、

夏になると、

「先生って夏休みがあっていいね!」

と言われることがあります。

 

実際、

生徒がいない学校で

先生たちが何をしているのか、

非常にわかりずらいと思います。

 

果たして私たち教員は、

夏休みをゆっくりと満喫できるのでしょうか?

 

今日は教師の夏休みについて

取り上げていきます。

 

 

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1.部活動

これはご存知のことと思いますが、

夏休みはほとんどの部活が

毎日休みなく活動しています。

 

夏休みは普段に比べて

集中的に練習ができるため、

ここでの頑張りが先の試合の結果を

左右します。

 

ですから

多くの部活が

夏休みこそ休まず活動することになります。

 

しかしやはり夏は

熱中症のリスクも上がるため、

部活動の顧問は注意深く

生徒たちの活動を見る必要があります。

 

昔のように

生徒だけで活動させて

顧問は職員室にいる、

なんてことは今の時代は

リスクが高すぎてできません。

 

そして

夏休みのようにたくさん時間の取れるうちに、

合宿や遠征、練習試合等を多くこなす傾向があります。

夏季大会なんかもありますしね。

 

だからほとんどの場合、

ほぼ毎日部活動をやっています。

 

 

2.課外授業

多くの学校では

夏休みだからと言って

全く授業をやらないということはありません。

 

特に進学校になりますと、

ほぼ毎日のように

進学課外と言う名の補習が行われています。

学校によっては

通常の日課よりみっちりと授業が行われることも

少なくありません。

 

進学校の知人に聞いた話だと、

0時限目(8:00)から8時限目(17:00)まで

課外を行なっているそうです。

はっきり言って

夏休みの方が大変ですね^^;

 

ちなみに私は工業高校ですが、

もちろん課外は存在しています。

進学者向けと言うよりも、

テストの点数が悪かった生徒や

資格試験の受験生に向けた指導が多いですね。

 

校種にもよりますが、

多くの学校では夏休みも生徒が来て

課外授業をやっているようです。

 

 

3.進路指導

3年生にとって、

夏休みは自分の進路を決定する

非常に重要な時期です。

この期間に自分の進路と

どれだけ向き合えたかで、

その後の人生は変わってきます。

 

進路指導は主に、

進路相談、履歴書指導、面接指導などがあります。

特に進路担当者や3学年の担任は

毎日のように生徒に進路指導を行なっています。

時には企業の方や保護者が訪問してくることもあります。

 

私の学校では

全教員で分担して3年生の面接指導に当たります。

 

進路指導は

学校の出口指導として、

最も重要な仕事の一つです。

 

 

4.インターンシップ

これは学校にもよりますが、

私の受け持った学校では

夏休みの時期にインターンシップ

実施するところが多いです。

 

インターンシップ

生徒への事前指導や事後指導の他に、

企業との打ち合わせや

実際にしっかりと実習が行われているかを

確認するために巡回をしたりします。

 

だからインターンシップが近づくと、

その業務につきっきりになることも

しばしばです。

 

生徒にとっては

初めての社会経験だったりするので

これもまた重要な仕事の一つです。

 

 

5.研修

夏休みになると、

研修と言う名の出張が増えます。

特に教員初任者になると、

夏休み中に泊りがけの合宿形式での

研修が存在します。

 

また、

初任者だけでなく

2年次研修、3年次研修、5年次研修、10年次研修、

主任研修、生徒指導研修・・・

などなど非常に多くの研修が存在します。

 

他にも最新のテクノロジーを学ぶために

企業に赴いての研修もあります。

私も自費で東京で研修を受けたことがあります。

私たちの知識も時が立つにつれて

どんどん古いものになっていきます。

だからこういった研修は必要なものですが、

様々な種類があるので

結構大変です^^;

 

 

6.文化祭や修学旅行の準備

夏休み明けの学校行事の準備もこの時期に進めます。

学校が始まると

まとまった時間を取るのが難しいため、

この時期にいかに進めておくかが鍵になります。

 

だからクラスによって登校日を設けるなどして、

グループ分けや催し物などの話し合いを

進めることがあります。

 

ちなみに私は今年は

文化祭でのクラスの催し物のVRの勉強をするため、

生徒をつれて企業にお邪魔しました。

こういったことが出来るのも

夏休みの間ですので、

計画的に進めていく必要があります。

 

 

7.授業の準備

 新学期になると非常に慌ただしく、

なかなか授業の準備に時間を当てるのが

難しくなります。

 

夏休みの間になるべく授業の貯金を作っておくこと、

これも大切な我々の仕事です。

 

 

 

8.その他

他には資格試験の実施や指導、企業訪問や学校訪問、

研究授業(論文を書くこともある)、

家庭訪問、生徒指導(生徒を呼んで話をしたりすることがあります)、

お祭り等の巡回、職員会議・・・

 

などなど

色々とやることがあるのが現状です。

 

残念ながら、

夏休みだからと言って

ゆっくりはできないのです・・・

 

まあしかし、

通常の日課と比較して、

生徒一人一人と向き合う時間は

取りやすいです。

だからこの期間を利用して

生徒との信頼関係を作るためにも、

夏休みは私たち教員にとって、

非常に重要な時間と言えるでしょう。

 

その後の授業や生徒との関係性が変わってしまう、

大事な夏休み。

この時間を有効に使う事で

教師力を高めるのが一番大事な事なのかもしれません。

 

 

 

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